[旅立ち編 Level 7.] WordPress(ワードプレス)初期設定|SSL(https)の設定とhttpからhttpsへのリダイレクト方法

SSLとはウェブサイトのデータを暗号化するセキュリティで、WordPress(ワードプレス)に限らず、全てのウェブサイトで設定が推奨されている。ここでは、SSL(https)の設定方法と、SSL化したサイト表示に必要な設定を攻略していく。

サーバーで無料独自SSLを設定しよう。

最近は多くのレンタルサーバーで無料でSSLを設定できるサービスを提供している。

SSLは大きく分けて有料と無料がある。

簡単に説明すると、有料SSLではサイト所有者の情報を開示できる(名称、所在地、連絡先など)ので、より信頼性の高い証明となる。

逆に、レンタルサーバーが提供する無料SSLでは運営者側の情報は表示されないので、通信は暗号化されるが、運営者の信頼性をアピールすることはできない。

これは、予定しているサイトに合わせて選んで欲しい。一般的なサイトであれば、無料SSLで事足りるだろう。

ここでは、無料SSLの設定を前提に攻略を進めていく。

サーバー側で無料独自SSLを設定しよう

サーバーが提供する無料SSLの場合は、サーバーのコントロールパネルから設定可能だ。

ConoHa WINGでの設定方法は、[準備編 Level 4.]ConoHa WINGのその他設定で攻略済みなので参考にして欲しい。

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WordPress(ワードプレス)のアドレスを編集しよう

SSLは簡単にサーバー側で設定可能だが、それだけではまだ不完全だ。

SSLが設定されていない状態のサイトアドレスは「http://〜」だが、SSLが設定されると「https://〜」となる。

しかし、このまま「https://〜」にアクセスしても表示エラーが出てしまうのだ。

これを回避するには、まずはWordPress(ワードプレス)のアドレスを書き換える必要があるぞ。

やり方はとっても簡単だ。

WordPress(ワードプレス)にログインして「一般設定」の画面を表示させる。

ダッシュボード」→「設定」→「一般

変更するのは「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」の二ヶ所。

初期では、ふたつとも「http://〜」となっているが、これを「https://〜」にして保存するだけだ。

これで「https://〜」にアクセスしても」ちゃんとサイトが表示されるはずだ。

httpからhttpsへのリダイレクト設定をしよう

このままでは、「http://〜」にアクセスした際に、今度はこちらでエラーが出てしまう。

それを回避するには、リダイレクト設定をする必要がある。

リダイレクト設定というのは、「http://〜」にアクセスしても自動的に「https://〜」を表示させる設定だ。

まずは。FTPクライアントを使ってサーバーにアクセスしよう。

FTPクライアントの使い方は旅立ち編 Level 5.の「FTPクライアントソフトを使ってサーバー内へアクセス」で攻略済みだ。

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サーバーにアクセスしたら、ドメイン直下のフォルダにある「.htaccess」をエディタなどで編集しよう。

エラーが起きた場合を想定して、編集する前のファイルもダウンロードして保管しておく。

もし.htaccessが表示されない場合は、FTPクライアントの環境設定を一度確認してみよう。不可視化されて非表示になっている可能性がある。

Cyberduckでは、

環境設定」→「ブラウザ」→「一般」にある、「‘.’で始まるファイル表示」にチェックを入れれば表示されるはずだ。

編集画面が表示されたら、一番上に下記のコード(一番上でないとリダレクトがきちんとされない場合がある)を追記して保存しよう:

※1行目はコメントなので、記載してもしなくてもOKだ。

「http://〜」でアクセスして、ちゃんとリダイレクトされているか確認しよう。

 サーバー側でSSLを設定
 WordPressの「一般設定」から「http://〜」を「https://〜」へ書き換える
 「.htaccess」にリダイレクトのコードを追記する
以上でSSLの設定が完了だ。

プラグインで簡単にSSL化

上記の作業が億劫だという冒険者には、便利なプラグインがあるので紹介しよう。

それが、「Really Simple SSL」というプラグインだ。

Really Simple SSL」は、面倒な設定をしなくても瞬時にWordPress(ワードプレス)をSSL化してくれるぞ。

ただし、予めSSLをサーバー側で設定していない場合はSSL化はできないので注意しよう。

【Really Simple SSLの特徴】
ワンクリックでサイトをSSL化
.htaccessへコードを自動で追記(リダイレクト設定)
サイトアドレスを自動でhttpsに置き換え
非常に便利なプラグインだが、デメリットも存在するので認識しておこう。
【Really Simple SSLのデメリット】
プラグインを停止するとSSL化が解除される
プラグインの開発が停止してアップデートがされなくなる可能性がある
大きなデメリットは、もし何らかの理由でプラグインが使用不可になってしまった場合、再度手動でSSL化をしなければならない。
なので、可能ならばSSL化は手動でやることをオススメする。
その点を踏まえた上で、「Really Simple SSL」の使い方を攻略していこう。
まずはWordpress(ワードプレス)のプラグインメニューから「Really Simple SSL」を検索してインストールしよう。

Really Simple SSLの使い方

有効化したら、プラグインの一覧から、「Really Simple SSL」を見つけよう。

プラグインの項目から「セッティング」を選択する。

SSL有効化の画面が表示させれるので、「はい、SSLを有効化します。」を選択しよう。

これでSSLの設定が完了する。

非常にシンプルな作業でSSL化できるので、.htaccessファイルをいじれないといった時には活躍すると思うので、状況に応じて使用しよう。

SSL設定でのトラブルシューティング

SSLを設定してリダイレクトが完了しても不完全な場合がある。

SSLがきちんと設定されているかどうか確認する方法は、ブラウザのアドレスバーがひとつの目安となる。

まず確認して欲しいのは、サイトURLの隣に鍵マークがちゃんとついているかどうかだ。

下記はChromeのアドレスバーの参考画像だ(ブラウザによって見え方は異なる場合がある)。

「SSLが正常な場合、アドレスの隣に鍵マークが表示される
「SSLが不完全な場合、アドレスの隣に鍵マークは表示されない

もし鍵マークがついていない場合、サイトのどこかの箇所で「http://」が残ってしまっている場合がある。

通常、サーバーにWordPress(ワードプレス)をインストールした時点でSSLも有効にしている場合、このようなトラブルが発生する可能性は低い。

これは、既存するサイトを途中でSSL化した時によく起こるトラブルのひとつだ。

この場合、https化が不完全なので、全ての「http//:」を「https//:」へ変換する必要がある

シラミ潰しに探して行ってもいいが、WordPress(ワードプレス)には便利なプラグインが存在するぞ。

それが、「Search Regex」というプラグインだ。

Search Regexの使い方

まずはWordPress(ワードプレス)のプラグインメニューから「Search Regex」を検索してインストールしよう。

有効化したら、「ダッシュボード」の「ツール」から「Search Regex」を選ぶ。

設定画面が表示されるので、下記の通り設定しよう。他はデフォルトのままで構わない。

Search pattern(検索する文字列) → http://
Replace patter(置き換える文字列)→ https://
置き換える文字列を設定したら下にある「Search」を選択して該当する変換可能な文字列があるか調べてくれる。

検索が完了すると、書き換え可能な箇所が表記されるので、チェックしよう。

基本的に書き換えると戻せないので、サイトのバックアップを推奨する。

検索結果を確認したら、「Replace & Save」を選択して完了だ。

SSL化はページ量が多いサイトほどトラブルが起きやすい。

サイト制作に入る前にSSLが設定可能なら、前もってやっておくことを強く推奨する。

では、冒険者諸君、GOOD QUEST !!